一年の想いをたくして
年の瀬も近づき年内にやり残した事はなかったかなと、慌ただしい毎日をお過ごしではないでしょうか?
今、少し時間を取って、今年一年お世話になったお客様のお顔を思い浮かべながら、お葉書を書く時間を取ってみるというのはいかがでしょうか。
12月に入ると本格的にクリスマス商戦、年末年始の準備など慌ただしい時期を迎えます。年賀葉書は、出す事に追われて内容も形式的なものになりがちです。また、会社に出す場合など年賀状を読んでもらえる時にはお互い仕事も始まり、お正月休みも終わっている事がほとんどです。年末のご挨拶は、多くの方にではなくても、今年一年お顔を思い出す方から順番に書いてみませんか? 丁寧に一枚一枚書きたいところですが、その方にしか通じ合えない言葉を一行添える。それだけで、日ごろの想いは伝わるものだと思います。
この方とは年内に会う予定がないとわかっているとき、『どうぞ良いお年を』と別れ際に言います。昔は、日用品など買い物を「つけ」ですることが多く、12月31日の大晦日(おおみそか)を迎えるまでにつけの支払いを済ませるなど、大事なやるべきことが沢山ありました。「大晦日を無事に迎えられるまでは、色々大変ですが、お互いに頑張りましょう。どうぞ良いお年を迎えられます様に」という意味を込めたものがいつしか「どうぞ良いお年を」と短い挨拶になった様です。大晦日までにお世話になったすべての方々に会いに行きご挨拶することは不可能ですが、せめて感謝の気持ちを葉書にたくしてみませんか。
ライター:水谷 恭子