前回は、1万時間を無駄にしない為の見える化を考えました。
そして、今回は1日の内で仕事の時間をどの様に使うか
ということを考えたいと思います。

1日24時間を大きく3つの生活時間に区分すると、
以下のように分けることができます。

時間の分類

 

 

 

自由行動時間を有意義に過ごせば、
ある程度の満足感を得ることも出来、
スキルアップを目指す為の時間が取れることは
言うまでも有りません。

そして、拘束行動時間内の仕事に従事している時間を
いかに過ごすかを意識するだけでも、
大きく成果がかわってきます。

さて、「作業」と「仕事」という言葉がありますが、
違いは一体何でしょうか。

「作業」は結果に向かっていく工程。
「仕事」は結果を生み出すこと。
そして、価値を届ける相手がいて初めて成立します。

「作業」の改善を目指そうとするとき、どれだけ早く行うか、
無駄はないかという「作業の効率化」だけに捕らわれてしまい
「仕事の本質」を見失ってしまうことがあります。

また、ミスや認識のズレなど、
些細なことに気持ちを取られ、時間を取られてしまうと、
1日の限られた「仕事」の時間を失う事になります。
これは、非常にもったいないことです。

事前の準備や、打合せの共通認識を前もって話しておく、
マニュアルを作成するなどの「作業」は、
時間がかかったとしても必要で大事な時間です。

また、『今、どうするべきか』を考え、
マニュアルを超えて柔軟に対応していくということは、
「作業」の先にある、価値ある「仕事」に繋がっていきます。

そして、振り返りの時間を取り
「よかったこと」「悪かったこと」「次に試すこと」を
考えることが必要です。

また、「同じところをグルグルと回らないこと」、
つまり常に成長していることが最も大事です。

この振り返りの時間は、一見遠回りの様ですが
実は成功への近道ではないでしょうか。

あなたは得たいものの為に、
どの様にプロになる為の1万時間を積み上げていきますか。

ライター:水谷恭子

時間イラスト