複数の時計1万時間かければ、その道のプロになれるといいますが、
ただなんとなく1万時間積み重ねればいいのでしょうか。

目標達成の期日を決めることによって、
人はその日に向けてなんとかしようと、努力するものです。
何年で成し遂げたいのか、まず、着地となる目標や期日を
定めることが大事だということは言うまでもありません。

しかし、ただ何となく
1ヶ月の売上目標を達成することだけを考えていたAさん。
ある時、売上に伸び悩み一定以上の成果を
出せなくなっていました。

そしてお客様の立場になって考えた時、
売上だけをこなしていてはダメだということに気づきました。
お客様が何を求めているのか気づき、自分の行っていた売上に
対する行動を細かく分析し、数値化してみることにしました。

お客様に提案するタイミングはいつなのか。どういう方法で。
どれくらい。それによって、どんな成果が出たのか。

自分の行っている作業を「見える化」することによって、
問題点に気づき、いつまでにどれだけのことを
しなければならないか、逆算することもでき、
取捨選択をすることで作業効率を上げることもできました。

お客様にも満足していただける結果を出すことができたのです。

よく「可視化」するとも言いますが、情報や事象を関係者と共有するだけでは、
本当の効率アップには繋がりません。

タスク(最小単位ですぐに取り掛かれる作業や課題)の問題を見直し、
次にそれを実行する事が本当の意味での「見える化」に繋がります。

「可視化」の最終目的は、問題を解決する為に実際に行動を起こすことなのです。

また、成功や失敗などのノウハウは社内で共有しましょう。
いくつもの事例を共有することで、未経験者は実際に経験をしなくても、
不要な経験時間を省くことができるので、社内のメリットも大きいはずです。

みなさんも、羅列するだけで満足してしまう「可視化」にとどまらず、
ぜひアクション「行動」を起こすことを意識してみてください。

成功への1万時間の為に。

ライター:水谷恭子