営業の現場
知っておきたいビジネスの心得
名刺交換 その後の心得
春風が心地よいこの頃、新たな出会いも多い季節となりました。社会人にとって初めてお会いする方と行うことと言えば「名刺交換」です。名刺交換は単に名刺を差しだし、自己紹介するということだけが目的ではありません。名刺交換の大きな目的は、お会いした方と再び会うということです。では、再びお会いする為にはその後どのようにして名刺を管理し、活用していけばよいのかを具体的にご紹介いたします。
まず、最初に行うのは、記憶が鮮明な間に交換した名刺にお会いした日時、場所、そしてその方の特徴、何を話したのかをメモしておきます。誰かの紹介でお会いした場合には、紹介者の名前も忘れずしっかりとメモしておきましょう。このように名刺には様々な情報が付属してきます。そのため名刺管理には、アナログよりもデータ化して管理するほうがより多くの情報を一元管理出来るようになります。
二番目は、再びお会いする為に事前に押さえておきたい要点についてご紹介いたします。再びお会いする為には、その方にアポイントメントを取る必要があります。アポイントを取るときには具体的に「○○様のご紹介で○日に△△でお会いした△△です。」といったように名刺交換した際のことをお伝えするようにしましょう。このようにお伝えすることで相手の方にもこちらのことを思い出していただけるきっかけにもなります。
三番目は、実際に再びお会いする時です。再会する前に、前回お話しした事をしっかりと確認しておくことが大切になってきます。事前に準備することで、前回より深いお話しが出来て、有意義な面談になります。このように名刺交換をした後の名刺の管理、活用を丁寧に行うことは、今後のお相手との信頼関係作りに大きな影響を与えます。
最後に、4月は役職や部署が変わる時期でもあります。その際には新しい名刺をもらい、データを書き換えて、最新の情報にしておくことも大切です。
ライター:山本忠義
<プロフィール>
山本 忠義 (やまもと ただよし)
元 三菱化学エンジニアリング(株)常務取締役
現 大成ラミック(株)社外取締役 株式会社アビリティーズ 顧問