今や仕事の進め方として基本となっているPDCAは、
20世紀半ばに生産管理や品質管理などの管理業務を
円滑に進めるための手法として提唱された考え方です。
今ではサービス業に至るまで様々な仕事の場面でこの考え方が採用されています。
PDCAは、「Plan・Do・Check・Action」のそれぞれの頭文字を並べた言葉です。
それぞれの意味は、下図のように言われています。
PDCAは、P→D→C→Aときて、Aからまた次のPに進む。
このサイクルを「クルクルと回し、継続的に改善していくこと」が大切だと言われています。
このコラムでは特に後半の「Check」と「Action」に注目してお話したいと思います。
多くの企業ではそれぞれ目標を定めており、
それを達成する為に行動する「Plan」と「Do」についつい目がいきがちです。
しかし、いくらアウトプット量を増やしても、
ミスばかりするようでは時間の無駄になってしまいます。
ここで登場するのが「Check」です。
自分の行っていた作業について細かく分析し、ミスが起きる原因を特定し、
また数値化する事によってお客様が求めているものは何なのかについて今一度考え直します。
自分の行っている作業を見つめ直す事で、
今まで見えてこなかった問題点に気付く事ができるようになっていきます。
そして、大切な事はそれを実際に「Action」する事です。
常に「より良いやり方」を探しながら試行錯誤していく事が大切になります。
これによりお客様のニーズや無駄を省く事で、結果的に自らの仕事の成果向上に繋がります。
また、PDCAサイクルにおいて、
「Plan」の前には「Check・Action」があるという事を理解する事により
「Plan・Do」を逆計算していく事ができます。
目標達成にだけ囚われるのではなく、自分の業務を見直し、
どこが問題なのか、何を改善したら良いのかを常に意識していく事が、
仕事のパフォーマンスを上げていく鍵になるでしょう。
ライター:山本忠義